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Last updated: 2009.05.09

世界で一番CDMという言葉が普及している村

3月14日,PEARカーボンオフセット・イニシアティブは,中国重慶市開県大徳郷龍王村において,かねてから進めていたバイオガス・マイクロダイジェスター普及プロジェクトのキックオフ式典を行いました.

このプロジェクトは,CDMで欠けている社会的側面を重視し,貧困農村において,個々の農家にバイオガス・マイクロダイジェスターを,プログラムCDMの枠組みを使って普及させていこうとするすばらしいプロジェクトです.

PEARは,ローカルパートナーである重慶市農業委員会とともに,この活動をゆくゆくは50万軒にまで増やしたいと思っています.農家一軒あたり4トンの削減量があったとすると(練炭からの代替となります),年間200万トン規模とかなり大きく,しかも社会性の非常に強いプロジェクトを,CDMの仕組みをつかってビジネスモデル化できることになりますね.

目下のところ,このような社会性の強いプロジェクトを重視する投資家を募集していますので,ご興味のある方はぜひご連絡ください.日本でも,CERの「質」を重視する企業や個人が現れてきてもらいたいものです.

さて,このキックオフ式典ですが,かなりの田舎の貧困農村にもかかわらず,村のあちこちにCDMやバイオガスである沼気(メタン)の文字がそこここに踊り,農家の方々の期待をひしひしと実感することができました.



垂れ幕: CDMが農家に入り農家の老いも若きも喜ぶ

今回は堅苦しいことは言わず,写真をみて愉しんでください.CDMの本来の姿がそこにあるような気がしませんか?





[この文章は,ナットソースジャパンレター 2009年 5月号に寄稿したものに,少し変更を加えたものです]



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