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Last updated: 2003.11.07
CDM PDD,とくに方法論に関して,さまざまな誤解や認識ギャップは,PDD のテンプレートに 誤解を生むような表現が多く用いられていることに起因しています. 実際,この改訂作業が行われる予定になっています.今回は,それでは,どのようなテンプレートであれば, 誤解がなく,かつ理論的に整合性のとれたものとなるだろうか?という点を考えてみましょう. このようなことを考えることで,より PDD の本質に迫ることができると思われます.
ここで考えてみたものは,時間の制約もあり,けっして熟考したものではありません(私の試案です). ですが,それなりの知見を得ることもできるはずです.記述している説明は,既存の PDD にすでに 指摘されているものではなく,追加的なもの,さらに詳細な説明を要すると思われるものに限っています. また,新方法論に関する文書は,PDD から切り離した独立した文書としています.
ご覧になっていただけるとおわかりになると思いますが,PDD は,方法論の application という形であり, プロジェクト固有の情報はこちらに記述されるようになります.
一方で,Methodology Document という独立した文書の方には,プロジェクト固有の情報は基本的には記述せず (各排出源の相対的大きさを評価する場合には必要になりますが),一般的ないわば仮想的なプロジェクトを考え (すなわち定義し),それを対象として方法論を構築するわけです.
また,一般にベースラインメソドロジーと表現した場合,ベースラインシナリオの記述のみと誤解? される場合がありますが,実際はプロジェクトシナリオ側の情報が多く必要となります (たとえばバウンダリーはプロジェクトシナリオで定義されます).そのあたりも明確化したつもりです.
モニタリングに関しても,何を求めるために,どのパラメタをモニターするか?という点を明確化するような書き方が 望まれます(これに関しては,方法論側と PDD 側で大きな差異はありません).
もうすこし大胆に,方法論で,ベースライン関連メソドロジーと,モニタリングメソドロジーを完全分離して, 独立して扱えるように… とも考えたのですが,抽象化をさらに推し進めることとなり,「着いていけない」と 言われそうなので止めました.
以上は,自分で PDD を書いてみて,version 01 の不備がかなり目に付いた(書きにくかった)ことから, 今後の version 02 への改訂作業のために… とすこし考えてみたものです.みなさんもいい案ができましたら, ぜひ Meth Panel へインプットしてみましょう.
[この文章は,ナットソースジャパンレター 2003年 9月号に寄稿したものに,少し変更を加えたものです]