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Last updated: 2010.11.28

プログラムCDMの使い方

プログラムCDM (PoA)は,まだ本格的に導入されてきているとは言い難い側面がありますが,非常に魅力的な特徴を持ったアプローチです.

現在のところ

など,CDMの本来の目的である持続可能な発展を進めるという側面を目指す動きが多くなってきています.

また,前回のCDM理事会の第54回会合において,小規模CDMの閾値の 1/3 未満の再生可能エネルギーと省エネルギープロジェクトが実施しやすくなり(Annex 14),この動きはますます加速しそうです.

わたしのPEARは,途上国の貧困農村での活動をCDM化すべくがんばっていますが,このような活動がもっと展開されることを願っています.

一方で,プログラムCDMとは,このようなきわめて小さな活動を集めたものをCDM化するというだけでないアプローチもあるはずです.通常は個々の活動(CPA)が,小規模CDMの枠内におさまるものがイメージされるのですが,大規模用のAM, ACMを使ったってかまいません.「類似の技術の横展開」がプログラムCDMの特徴であるわけですね.

プログラムCDMのキーポイントは,きちんと「実施体制」を組めるプログラムコーディネータを見つけ,そこと組むことができるか?がキーポイントです.多くの似たような工場を持つ企業と提携できれば,(日本のすぐれた)省エネ技術を大量に導入することも可能なはずです.

プログラムCDMは,国をまたぐことも可能ですので,コーディネータは国際資本でもいいはずです.どこかの国の業界団体や協会と組むという方法もあるかもしれません.

ひとつのPoAでカバーすることがむつかしい場合には,2, 3のPoAsとしてデザインするという手法もあるでしょう.

日本のすばらしい技術の大量移転が,これを通して実施されるようになってほしいものです.またそのための戦略的な活動が展開されることを期待しています(もちろんわたしもいろいろ考えています(笑)).



[この文章は,ナットソースジャパンレター 2010年 7月号に寄稿したものに,少し変更を加えたものです]



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